八千代ウクレレの会レイコロナの皆さんがキッズ放送局に出演しました。
2021年3月3日の放送では、ウクレレをはじめたきっかけ話や、楽しい先生のことや発表会のお話をしてくれました。
キッズ放送局 | https://youtu.be/01EQMlhnOwA |
ウクレレの歴史
ウクレレはハワイの楽器。しかし、その源流は明らかにヨーロッパにある。19世紀後半、ウクレレはポルトガルからはるか海を越えてハワイにやってきた。正確にいえば、まだその時はウクレレという名前ではなかった。当時ハワイ王国はサトウキビ畑の労働力として世界各国からの移民を受け入れていた。ポルトガルもそのひとつ。1878年マデイラ島の港から419人のポルトガル移民を乗せて出航した船の中にはマニュエル・ヌネスとオーガスト・ディアス、ホセ・ド・エスピリト・サントという3人の職人がいた。翌年(1879年)8月、長い航海の果てにハワイに到着した彼らはすぐに店を開き、ハワイの木材、コアを使ってブラギーニャという故郷の楽器を作り始めることにしたのだ。それが今日までハワイの楽器として親しまれているウクレレの始まりだといわれている。ウクレレ(の元になるブラギーニャ)を初めてハワイの人たちの前で披露したのもヌネスたちと同じ船に乗っていたホアオ・フェルナンデスという演奏家だといわれている。故郷の収穫祭のように、新天地への到着を神に感謝しブラギーニャを奏でみなで踊ったという。ホノルル港でそれを見ていたハワイの人たちも大喜びだったそうだ。それぞれの職人が改良を重ね、マニュエル・ヌネスが「NUNES UKULELE」を立ち上げるなど、ハワイ独自の楽器「UKULELE(ウクレレ)」として確立して行きました。その後、1911年にクマラエがウクレレの生産を始め、1915年のサンフランシスコで開催された「パナマ太平洋博覧会」でクマエウクレレが金賞となり、アメリカにもウクレレが渡りハワイアンブームが起きていきます。1910年代後半からC.F.Martin社がマホガニーを使いウクレレを 生産し、市場に参入していきます。そしてハワイでは1916年にカマカ社 が設立され幾多のウクレレが生まれ、今でもすばらしいウクレレを作りだしています。ちなみに100年後の1979年には3人の職人とブラーニャがハワイに到着した日、つまり1879年8月23日をウクレレの日と定める州政府の式典がマニュエル・ヌネスの孫に当たるレスリー・ヌネスを招き盛大に行われたという。考えてみれば不思議なことだ。おそらく太平洋の真ん中に浮かぶハワイには今までいろんな楽器が入ってきたはずだ。それこそ世界のあらゆる国から。その中でなぜウクレレがハワイに根付いたのだろう。いろんな考察は可能だ。アメリカにおけるブームも含めて、時代背景を考えると偶然に偶然が重なったこともあるだろう。しかし、重なり合う偶然はすでに必然なのだとも僕は思う。ハワイは自分たちに最も相応しい楽器を手に入れたのだと。