2022年9月17日 村上緑地公園で、やちよ彼岸花まつりが開催されました。音楽演奏やキッチンカーの出店などもあり、市内外からたくさんの方で賑わっていました。
彼岸花は何故不吉なイメージがあるのか。
夏が終わりお彼岸の時期になると、墓地などで彼岸花が咲いているのを見かける人も多いはず。もともと不吉なイメージの彼岸花ですが、墓地に咲いているとより一層不気味ですよね。ではなぜ墓地の周りに彼岸花が咲いていることが多いのでしょうか。それにはしっかりとした理由があります。現代の日本では火葬がほとんどですが、昔は死体を土の中に直接埋める土葬が一般的でした。そのためモグラや他の動物たちから遺体を荒らされる事が多かったのだそう。そこで植えられたのが彼岸花でした。彼岸花には毒があるためモグラなどの動物を寄せ付けません。こういった理由からお墓の周りには彼岸花を植えるようになったのですが、それが不吉だといわれるきっかけとなってしまったのです。また彼岸花の花の咲き方は少し独特。本来植物は葉が出てきてそこから花を咲かせるものですが、彼岸花はその逆でまず花を咲かせてから葉が伸びてくるのです。その花と葉を一緒に見られない彼岸花の性質から「葉見ず花見ず」と呼ばれ、昔の人はその様子を怖がり死人花(しびとばな)や地獄花(じごくばな)などと呼ぶこともありました。彼岸花という名前は、秋の彼岸頃に突然花茎を伸ばし、鮮やかな紅色の花が開花する事に由来しています。突然花茎を伸ばす、というのも少し不気味ですね。赤い彼岸花の花言葉は
「情熱」「独立」「再会」「諦め」「悲しい思い出」。最後の悲しい思い出は墓地に彼岸花を植えるようになったことから、この花言葉になったのではないかといわれています。
「情熱」は真っ赤で色鮮やかな彼岸花の見た目にぴったりですね。